ことわざ/糠に釘(ぬかにくぎ)とは?

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「糠に釘」意味と読み方

【表記】糠に釘
【読み】ぬかにくぎ
【ローマ字】―

【意味】
糠に釘を打つように、少しの効き目も手ごたえもないこと。
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説明

何の手応えも、効き目もないことの例え。「糠(ぬか)」は、米を精米した時にできたもみ殻を発酵させたもので、見た目が味噌に似ていることから「ぬか味噌」とも呼ばれている。古くは奈良時代からあったとされ、当時は大豆を原料にした「須須保利(すずほり)」という漬物があったとされているが現存していない。今のような米糠を使ったぬか漬けが始まったのは江戸時代の初期頃の話で、「はやり病」であった脚気の治療に役立ったと言われている。「釘」は大工道具で使われる一般的な釘を意味して、ことわざではぬか床に釘を打っても意味がないことを言うが、古釘を糠漬けに入れておくとナスの色が鮮やかになる。ナスのアントシアニン色素が古釘の硫酸カリウムアルミニウムが結びつくことで、色素が安定するようになるという。

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詳細

注釈、由来

【注釈】 「上方(京都)いろはかるた」

【出典元】「糠」とは、主にぬか漬けの「ぬか床」のこと。
【語源・由来】ぬか漬けに石を置いても、釘を刺す行為は意味がないことから。

「糠に釘」の言い換え、反対、似た言葉

【同義語】

【類義語】

大黒柱と腕押し/石に灸/暖簾と臑押し/豆腐に鎹/生壁の釘/暖簾と相撲/土に灸/沼に杭/沢庵のおもしに茶袋/暖簾に腕押し/泥に灸/石に針

【対義語】

骨折り捐の草臥れ儲け/籠で水を汲む

【注意】
「糠味噌に釘」とは言わない。
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「糠に釘」の例文

【日本語】「君には、何を言っても糠に釘だね」
【英語】
It is quite useless./It will have no effect./It is like driving a stake into sawdust./All is lost that is given to a fool.

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