「贔屓の引き倒し」意味と読み方
【表記】贔屓の引き倒し
【読み】ひいきのひきだおし
【ローマ字】HIIKINOHIKIDAOSHI
【意味】
贔屓しすぎると、かえってその人のためにならないという意味。
贔屓しすぎると、かえってその人のためにならないという意味。
説明
物事もやりすぎた結果、周囲の人の反感を買い、かえってその人の迷惑になることから。「贔屓(ひいき)」とは、本来「ひき」と読み、中国の伝説の神獣「贔屓」を指す。贔屓は巨大なカメの姿をしており、甲羅の上にはさらに巨大な支柱がある。重いものを背負うことを好むことから、「努力」や「大切なもの」を意味し、公園や観光地の石碑として使われることがある。ところが、そうした施設も必要無くなれば取り壊されることもある。勿論、石碑も必要無くなるので縄にかけて引き倒してしまうことから、「贔屓の引き倒し」となるわけである。
詳細
注釈、由来
【注釈】 「贔屓(ひいき)」は、中国では「力を出す」「努力する」という意味。日本では「特別扱いをする」という意味に変化した。
【出典元】-
【語源・由来】古来中国では、重要な拠点や施設に石碑を建てる時に、「贔屓(ひき)」という石碑を背負う様な形でカメの台座を作る風習があった。必要が無くなった石碑は、縄をかけて引き倒してしまうことが由来。
「贔屓の引き倒し」の言い換え、反対、似た言葉
【同義語】
贔屓の引き倒れ(ひいきのひきだおれ)
【類義語】
甲張り強くして家押し倒す/弱き家に強き甲張り/寵愛昂じて尼になす
【対義語】
―
【注意】
中国で「贔屓」とは、龍から生まれ亀の姿に似た伝説上の生き物も指し、重いものを背負うことを好むとされていたため、石柱や石碑の土台の台座として使われるようになった。亀の台座「贔屓」を引っぱると石柱が倒れることが「贔屓の引き倒し」の由来ともいわれる。
中国で「贔屓」とは、龍から生まれ亀の姿に似た伝説上の生き物も指し、重いものを背負うことを好むとされていたため、石柱や石碑の土台の台座として使われるようになった。亀の台座「贔屓」を引っぱると石柱が倒れることが「贔屓の引き倒し」の由来ともいわれる。
「贔屓の引き倒し」の例文
【日本語】「不真面目なのに要領よく立ち回る課長のミスを、社長が指摘しないから社員たちは不満だらけだ。贔屓の引き倒しというものだろう」
【英語】
To do (a person) disservice by giving him too much of misdirected patronage./Kill with kindness.