「家貧しくして孝子顕る」意味と読み方
【表記】家貧しくして孝子顕る
【読み】いえまずしくしてこうしあらわる
【ローマ字】IEMAZUSHIKUSHITEKOUSHIARAWARU
【意味】
貧乏な家庭では、子どもも親を助けるために働いたりするので、その孝行ぶりが目立って人に知られるようになるという意味。
貧乏な家庭では、子どもも親を助けるために働いたりするので、その孝行ぶりが目立って人に知られるようになるという意味。
説明
家庭が貧乏だと、子供は家計を助けるためによく働くことから、逆境のときこそ子の善行が世間に知られるということ。「孝子」とは、親孝行な子のこと。「家貧しくして孝子出ず」ともいう。 『宝鑑』の「家貧しくして孝子顕れ、世乱れて忠臣を識る」による。逆境に陥ったときにはじめて、それを助けるものが現れる。 貧しい家の子どもは親を助けて働かなくてはならないので、その親孝行ぶりが目立って世間の人にもはっきりわかるという意味。豊かな家だと親孝行な子どもがいても、そうした善行を示すことができない。 「孝子」は親孝行な子ども。
詳細
注釈、由来
【注釈】「孝子」とは、親孝行な子のこと。
【出典元】「宝鑑」
【語源・由来】『宝鑑』に「家貧しくして孝子顕れ、世乱れて忠臣を識る」とある。
「家貧しくして孝子顕る」の言い換え、反対、似た言葉
【同義語】
家貧しくして孝子出ず(いえまずしくしてこうしいず)
【類義語】
世乱れて忠臣を識る/国乱れて忠臣見る
【対義語】
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【注意】
親孝行な子は貧しい家からしか出ないという意味で使うのは誤り。誤用例 「地元で有名なあの財閥の放蕩息子には世話が焼けるものだ。家貧しくして孝子顕るというが、裕福な家庭に親孝行な子供はいないものだね」
親孝行な子は貧しい家からしか出ないという意味で使うのは誤り。誤用例 「地元で有名なあの財閥の放蕩息子には世話が焼けるものだ。家貧しくして孝子顕るというが、裕福な家庭に親孝行な子供はいないものだね」
「家貧しくして孝子顕る」の例文
【日本語】「家貧しくして孝子顕るとは言うけれど、うちの息子はまさにそうだ。それまでは好き勝手に生きていたのに、父親が亡くなってからというもの頼れる我が家の大黒柱になってくれた」
【英語】
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