ことわざ/一言既に出ずれば駟馬も追い難し(いちごんすでにいずればしばもおいがたし)とは?

「一言既に出ずれば駟馬も追い難し」意味と読み方

【表記】一言既に出ずれば駟馬も追い難し
【読み】いちごんすでにいずればしばもおいがたし
【ローマ字】ICHIGONNSUDENIIZUREBASHIBAMOOIGATASHI

【意味】
発言してしまった言葉は、高速馬車で追いかけて取り消そうとしても無理という意味。

説明

「駟馬」は、四頭立ての馬車のことで、とても速い馬車のこと。一度口にした言葉は、四頭立ての快速馬車で追いかけても追いつかないという意味から、ことばは慎むべきだという戒め。紀元前約500年ごろの中国の春秋時代末期、力失いつつある周王朝を背景に、中国は戦国時代へ移行しようとしていた。孔子の弟子の一人である子貢は、祖国の衛と魯を救うために、優れた外交手腕を発揮する。ことわざは、衛の大夫(国の政治には参加しない領主、貴族のこと。)棘子成が、「優れた君主であれば、言葉を学ぶ必要性はないだろう。」という言葉に対し、「不要な発言でとんでもないことにもなります。言葉は、高速馬車で追いつけぬほど簡単に広まるというもの。君主であればこそ言葉は必要です。」と発言したことに基づく。子貢は孔子の十人弟子(孔門十哲)の一人で、当時の中国の政治に最も貢献した人物。また、諸国を転々としていたことから、物資を売買することで莫大な富を築いたとも言われている。孔子が有名になったのは、政治家としても実業家としても有名になった子貢がいたからだとも言われている。

詳細

注釈、由来

【注釈】「駟馬」とは、四頭立ての馬車のこと。

【出典元】「論語」
【語源・由来】棘子成曰 君子質而已矣 何以文爲 子貢曰 惜乎 夫子之説君子也 駟不及舌 文猶質也(衛の大夫、棘子成は、こう言った。「優れた君子であれば、言葉や文を成す必要は無かろう。」これに対し、子貢はこう言った。「いや、棘子成殿。舌(言葉を発すること。)とは駟馬よりも早く広まるもの。やはり言葉は必要です。」)「論語・顔淵編」より。

「一言既に出ずれば駟馬も追い難し」の言い換え、反対、似た言葉

【同義語】

【類義語】

駟も舌に及ばず/駟馬も追う能わず

【対義語】

【注意】

「一言既に出ずれば駟馬も追い難し」の例文

【日本語】「何でもすぐ口に出す前に少し考えなさい。一言既に出ずれば駟馬も追い難しだ」
【英語】
A word spoken is past recalling.

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