ことわざ/敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり(あえておくれたるにあらず、うますすまざればなり)とは?

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「敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり」意味と読み方

【表記】敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり
【読み】あえておくれたるにあらず、うますすまざればなり
【ローマ字】AETEOKURETARUNIARAZU,UMASUSUMAZAREBANARI

【意味】
自分がやった功績を謙遜して言う言葉。
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説明

自分の手柄を自慢したり、ひけらかしたりせずに、謙遜するというたとえ。現代訳にすると、「わざと遅れたわけではなく、馬が遅かっただけだ。」という解になる。昔、中国の魯という国に、大夫(貴族のこと。)の孟之反が、戦争で味方の軍が負けてしまうことがわかったときに、自分の率いる軍をわざと遅らせて、味方の退却を助けた。その功績により、軍は難を逃れることができた。軍は孟之反の功績を称えようとしたが、「敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり(いや、馬が遅かっただけですよ。)」といったという。孔子の「論語」より。※「魯」は、古代王朝「周」の時代に存在した国のこと。元々は周の一部ではあったが、封建制(諸侯に土地と権限を与え、国として独立させる制度。ただし周の封建制は、周一族だけが支配する国々のこと。)によって建国された。小さい国で、同じ封建制で生まれた晋・斉・楚の大国に翻弄されながらも、国内では権力闘争による内紛が長くつづいて混乱状態ではあったが、孔子の出身地でもあった。現在、多くのことわざが存在するのも、この国の役割が大きい。

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詳細

注釈、由来

【注釈】「わざと遅れたわけではなく、馬が遅かったのだよ。」と言う意味。

【出典元】「論語」
【語源・由来】魯の大夫(古来中国の貴族をいう。)「孟之反」が、戦争で味方の軍隊が敗れて退散するとき、わざと遅れて最後尾につき敵を防いだ。軍がそのときの功績を称えようとすると「馬が進まなかったために遅れた」と言って、自分の手柄を誇らなかったという故事に基づく。

「敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり」の言い換え、反対、似た言葉

【同義語】

【類義語】

【対義語】

【注意】
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「敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり」の例文

【日本語】「敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなりというが、彼は決して手柄を自慢しない男だ」
【英語】
It was not intentionally late. Since a horse did not progress./It is modest wihtout being proud of one’s achievement.

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