ことわざ/一将功成りて万骨枯る（いっしょうこうなりてばんこつかる）とは？

「一将功成りて万骨枯る」意味と読み方

【表記】一将功成りて万骨枯る
【読み】いっしょうこうなりてばんこつかる
【ローマ字】ISSHOUKOUNARITEBANNKOTSUKARU

説明

一人の将軍が名を上げた影には、無名のまま犠牲となった一万人の兵士が骨と化して戦場にさらされているという、指導者だけが功名を得るのを嘆く言葉。もしくは、下で働く者の苦労を忘れるな、という戒めの意味を含む。功績が上に立つ者だけのものとなって、下に働く者や陰になって苦労した人たちの努力は報われないというたとえ。

詳細

注釈、由来

【注釈】「万骨（ばんこつ）」とは、多くの人の骨のこと。

【出典元】曹松・詩「己亥の歳」
【語源・由来】曹松の詩『己亥の歳』に「君に憑む、話る莫れ封候の事（君たちに頼む、功績によって諸侯に取り立てられたいなどと言わないで欲しい）」とある。

「一将功成りて万骨枯る」の言い換え、反対、似た言葉

【同義語】

一将功成って万骨枯る（いっしょうこうなってばんこつかる）

【類義語】

小の虫を殺して大の虫を助ける／万骨を枯らす

【対義語】

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「一将功成りて万骨枯る」の例文

【日本語】「一将功成りて万骨枯るというが、あの会社は社長だけが安泰で、懸命に働いている社員たちのことはまるで無関係のような顔をしている」
【英語】
What millions died that Caesar might be great?.／It is the blood of the soldiers that makes the general great.