ことわざ/一字千金(いちじせんきん)とは?

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「一字千金」意味と読み方

【表記】一字千金
【読み】いちじせんきん
【ローマ字】ICHIJISENNKINN

【意味】
とても優れた文章や言葉のこと。もしくは上司や師から頂く恩恵など。
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説明

「千金」とは、千両または大金の意で、一字の価値が千金に相当するほどにすぐれているということから。中国の紀元前239年、秦の丞相の呂不韋は、諸国から学者や思想家などを集めて編纂した書物『呂氏春秋』を作った。この書物は、儒家、道家、法家、兵家、陰陽家などの諸説を使いながら天文暦学や音楽理論、農学理論など自然科学など多岐に渡る26巻になる百科全書のような書物である。色んな学派が入り交じっているが、中立的な立場としての書物は古代中国において珍しく、今でも中国歴史の研究においても貴重な資料として扱われている。呂不韋はこの書物の出来栄えを自慢し、「一字でも減らすか増やすか出来る者には千金を与える」と触れ回ったという。なお「春秋」とは、中国の儒教における五つの経書の一つのことで、孔子が著した書物であり、5つの経書の中でも最も大切にされた書物である。「呂不韋」は、元々商家の息子であり、大富豪だった。ある時、誰にも相手にされない秦一族の血筋の子供「異人(子楚)」と知り合い、莫大な資金で援助をした。(ことわざ/奇貨居くべし)その結果、子楚が第三十代秦王(荘襄王)に即位すると、呂不韋は宰相となり秦の政治を自在に操る立場となった。子楚は若くして没するが、子楚の息子は、後の中国全土統一した「秦の始皇帝」となる。呂不韋は子楚の代わりに始皇帝を育てることで、始皇帝の父とも言われる。(呂不韋は、自分の妾(趙姫)を子楚に正室として紹介したため、始皇帝の本当の父は呂不韋ではないか?とも言われるが、よくわかっていない。)

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詳細

注釈、由来

【注釈】「千金」とは、千両または大金の意味。

【出典元】『史記・呂不韋伝』
【語源・由来】『史記・呂不韋伝』にある以下の故事に基づく。中国・秦の呂不韋が『呂氏春秋』を著したときに、「この文章をたった一字でも添削できる者がいるならば、千金の賞金を与える」と言ったという。

「一字千金」の言い換え、反対、似た言葉

【同義語】

【類義語】

一言千金/一字連城/一字百金

【対義語】

【注意】
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「一字千金」の例文

【日本語】「この書は一字千金の価値がある」
【英語】

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