「虻蜂取らず」意味と読み方
【表記】虻蜂取らず
【読み】あぶはちとらず
【ローマ字】ABUHACHITORAZU
同時に二つのものをねらって、両方とも得られないこと。
説明
強欲なあまり、同時に2つのものを得ようとするが、結局どちらも得ることはできなかったという戒め。欲を出しすぎたために、失敗すること。欲を出しすぎることや、方針が曖昧にしておくことを戒めるときに使う。自分の巣に引っかかった虻と蜂を両方食べようとする蜘蛛は、餌を食べたい衝動に駆られる。しかし、蜘蛛は欲望深く、片方だけでなくどちらも取りたいと欲を出してしまうが、結局上手くいかず両方とも逃してしまうという姿から転じてきている。
詳細
注釈、由来
【注釈】虻も蜂も両方を捕まえようと(退治しようと)して、二つも取り逃してしまうことから、両方とも手に入れようとして、結局は何も得られないことをいう。欲を出しすぎることや、方針が曖昧にしておくことを戒めるときに使う。
【出典元】-
【語源・由来】ー
「虻蜂取らず」の言い換え、反対、似た言葉
【同義語】
虻蜂取らず鷹の餌食(あぶはちとらずたかのえじき)/虻も取らず蜂に刺される(あぶもとらずはちにさされる)
【類義語】
右手に円を描き、左手に方を描く/二兎を追う者は一兎をも得ず/虻も捕らず蜂に刺される/一も取らず二も取らず/大欲は無欲に似たり/欲は身を失う/花も折らず実も取らず/心は二つ身は一つ/欲の熊鷹股裂くる/欲張って糞垂れる/大鳥取るとて小鳥も取り損なう
【対義語】
一挙両得/一石二鳥/一箭双雕
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「虻蜂取らず」の例文
【日本語】「夢がたくさんあるのは良いことだが、きちんと自分の信念を持たなければ、結局は虻蜂取らずに終わるだろう」
【英語】
Between two stools the tail goes to the ground./He that hunts two hares loses both./fall between two stools./If you run after two hares, you will catch neither.