「曲学阿世」意味と読み方
【表記】曲学阿世
【読み】きょくがくあせい
【ローマ字】KYOKUGAKUASEI
【意味】
学問では定説になっているはずの事柄を捻じ曲げて、まるでそうであるかのようにホラをふくこと。
学問では定説になっているはずの事柄を捻じ曲げて、まるでそうであるかのようにホラをふくこと。
説明
漢の時代、漢の武帝に召し出された轅固生が、儒学者の公孫子に言ったことばが由来とされる。轅固生は、若い学者の公孫子に「世間では俗説が流行し、元々あった学問は失いつつある。あなたはまだ若い。今はしっかりと、正しい学問を学んで世に広めてください。」と言った。このことわざは、1950年に吉田茂元首相が東大総長の全面講和論を「曲学阿世」と非難したことで、一躍有名になる。現在では、マスコミやスポンサーの企業のために、しっかりした論文すらもないにもかかわらず、適当なことを語る学者も増えた。そうした人たちが唱える定説を「曲学阿世」という。(例:足に効く、腰に効く、髪の毛がはえる、肌が若返るなどのサプリメントや石鹸の効能をあたかもそうであるかのように説明する先生たちなど。(当時の薬事法に準ずる。))
詳細
注釈、由来
【注釈】「曲学」とは、学問の真理を曲げること。「阿世」とは、世に阿る(おもねる)こと。
【出典元】「史記」
【語源・由来】『史記・儒林列伝』に「公孫子、正学を務めて以て言え、曲学以て世に阿る無かれ(公孫子よ、正しい学問に励んで、はばかることなくありのままを言いなさい。学問を曲げて、世にへつらうべきではない)」とある。
「曲学阿世」の言い換え、反対、似た言葉
【同義語】
学を曲げて世に阿る(がくをまげてよにおもねる)
【類義語】
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【対義語】
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【注意】
学問の世界以外で使うのは誤り。誤用例 「曲学阿世がまかり通る政治界」
学問の世界以外で使うのは誤り。誤用例 「曲学阿世がまかり通る政治界」
「曲学阿世」の例文
【日本語】「あの学者は名声が欲しいために事実を書き換えた。曲学阿世の徒のすることだ」
【英語】
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