ことわざ/欲の熊鷹股裂くる(よくのくまたかまたさくる)とは?

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「欲の熊鷹股裂くる」意味と読み方

【表記】欲の熊鷹股裂くる
【読み】よくのくまたかまたさくる
【ローマ字】YOKUNOKUMATAKAMATASAKURU

【意味】
欲が深いと災いを招くという意味。
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説明

熊鷹(クマタカ)が二頭の猪をつかんだところ、猪は驚いて左右に分かれて逃げ出したが、どちらも逃がすまいと放さなかったっために、股が裂けて死んでしまったという昔話から。あまり欲張ると、災いを招くというたとえ。昔、色々なタカたちが集まる集会というものがあった。そこへミソサザイという雀より小さな鳥がやってきて、「なあ、イノシシ獲ってきたから、オラもタカの仲間に加えてけろ!」と言ってきた。見ると、そこには大きなイノシシが一頭横たわっていた。タカたちは驚いて、どうやって獲ったのか?と尋ねると、「イノシシが寝ている耳のそばでチュンチュンって鳴いたら、イノシシが驚いて走り出し、木や岩に頭をぶつけての。何度も耳元でチュンチュン鳴いたら、とうとう力尽きたというわけじゃ。」そんな狩りの仕方なんぞ、だれも聞いたこともなかった。タカたちは知恵のあるミソサザイを褒めて、すぐ酒を用意して宴をはじめた。ところが、一匹だけ面白くない顔をしたタカがいた。一番大きな種類の熊鷹(クマタカ)である。「のう、ミソサザイどの。せっかくなので本当のタカの狩りというものをご覧になりませぬか?僭越ながら、この熊鷹がイノシシを獲って見せましょうぞ。皆様も是非ご覧いただきたい。」そう言うと、大きな翼をひろげ、空高く飛び去ってしまった。慌てて他のタカたちもつづき、熊鷹に追いつくと、もうすでに二頭のイノシシを鋭い爪でガッチリと掴んでいた。イノシシも捕まってなるものかと、凄い速さで走りまわっていた。じつは熊鷹もイノシシ二頭が重すぎて持ち上がらないのである。そのまま分かれ道に差し掛かると、イノシシたちは左右に分かれて走り出そうと踏ん張りはじめた。これには熊鷹も股に激痛が走り、悲鳴をあげたのである。しかし、イノシシをしっかりと掴んだ爪は外そうにも外れなかった。最後の力を振り絞るかのようにイノシシが声をあげた瞬間、とうとう熊鷹の体は二つに引き裂かれてしまった。昔話「ミソサザイは鷹の仲間」より。

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詳細

注釈、由来

【注釈】「熊鷹(クマタカ)」とは、日本のタカ科の中でも最も大きな鷹のこと。翼を広げると、全長170cmほどあり、小型から中型までの動物を捕食する。攻撃性が強く、かつては東北地方では飼いならして鷹狩りに用いられていた。近年、急激に数を減らし、絶滅に瀕している。なお、「角鷹(クマタカ)」とも書く。

【出典元】昔話「ミソサザイは鷹の仲間」
【語源・由来】体が小さい鷦鷯(ミソサザイ)が「イノシシを獲った!」と聞いたクマタカが、無理して二頭のイノシシを同時に捕えようと踏ん張っていたら、そのまま股が避けてしまったという話から。昔話「ミソサザイは鷹の仲間」より。

「欲の熊鷹股裂くる」の言い換え、反対、似た言葉

【同義語】

欲の熊鷹股から裂ける(よくのくまたかまたからさける)

【類義語】

大欲は無欲に似たり/虻蜂取らず/花も折らず実も取らず/欲張って糞垂れる/欲する鷹は爪おとす/二兎を追う者は一兎をも得ず/一も取らず二も取らず/欲は身を失う/心は二つ身は一つ/蛇の口裂け/蛇は口の裂くるのを知らず/欲深き鷹は爪の裂くるを知らず/右手に円を描き、左手に方を描く

【対義語】

【注意】
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「欲の熊鷹股裂くる」の例文

【日本語】「欲の熊鷹股裂くるで、あちらにもこちらにもいい顔ばかりしていると、そのうちひどい目にあうぞ」
【英語】
Misfortune will be encountered if avaricious.

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