「快刀乱麻を断つ」意味と読み方
【表記】快刀乱麻を断つ
【読み】かいとうらんまをたつ
【ローマ字】KAITOURANNMAWOTATSU
【意味】
もつれていた物事を手際よく解決すること。
もつれていた物事を手際よく解決すること。
説明
「快刀」とは切れ味鋭い刀のことで、「乱麻」はもつれた麻糸のこと。よく切れる刀で、もつれた麻の糸を見事に断ち切るという意味から、複雑な問題やごたごたした事態を鮮やかに解決するということ。単に「快刀乱麻」とも。込み入ってどうにもならない問題などを、鮮やかに解決することのたとえ。中国の南北朝時代、北斉の礎を築いた高祖である高歓は自分の子供一人一人の判断力を試そうと考えた。高歓は子供たちに、それぞれに絡まった麻糸の固まりを渡し、麻糸を元に戻すように命じた。その時、次男の高洋(のちの北斉の初代皇帝である文宣帝)だけは、刀を抜いて、絡まった麻糸の固まりを斬り、「乱れたものは斬らなくてはならない」と言った。高祖はこれをよしとした。
詳細
注釈、由来
【注釈】「快刀」とは切れ味鋭い刀のことで、「乱麻」はもつれた麻糸のこと。よく切れる刀で、もつれた麻の糸を見事に断ち切るという意味から、複雑な問題やごたごたした事態を鮮やかに解決するということ。
【出典元】『北齊書』
【語源・由来】『北齊書』の「高祖嘗試觀諸子意識、各使治亂絲、帝獨抽刀斬之、曰、亂者須斬。高祖是之。」より。
「快刀乱麻を断つ」の言い換え、反対、似た言葉
【同義語】
快刀乱麻(かいとうらんま)
【類義語】
一剣両断/一刀両断
【対義語】
–
【注意】
「怪盗乱麻を断つ」と書くのは誤り。物事を解決するのではなく、単に「鮮やかだ」という意味で使うのは誤り。誤用例 「快刀乱麻を断つような包丁さばき」
「怪盗乱麻を断つ」と書くのは誤り。物事を解決するのではなく、単に「鮮やかだ」という意味で使うのは誤り。誤用例 「快刀乱麻を断つような包丁さばき」
「快刀乱麻を断つ」の例文
【日本語】「取引先にまで普及していたあのごたごたを、快刀乱麻を断つように見事に処理した課長はさすがだ」
【英語】
To cut the Gordian knot./cut the Gordian knotact decisively to solve a complicated problem.
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