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「一石二鳥」意味と読み方
【表記】一石二鳥
【読み】いっせきにちょう
【ローマ字】ISSEKINITYOU
一個の石を投げて、二羽の鳥を落とすという意味から。
説明
一つの作業で二つの利益を得るということわざ。元はギリシャの昔話にある「イカロス」から。昔ギリシャにダイダロス(イカロスの父)という有名な発明家がいた。ダイダロスは王家より直接依頼を受けることこともあり、中でもラビュリントス(大迷宮)は最高傑作だった。ある時、王の娘アリアドネが若者テーセウスに恋していることを知った王は、テーセウスをラビュリントスに幽閉するよう家臣に命令する。それを聞いたアリアドネは、ラビュリントスを作ったダイダロスに助けを求める。アリアドネの望みを叶えるために、ダイダロスはこっそりとラビュリントスの秘密を教えてしまう。そのおかけで幽閉されたテーセウスは見事ラビュリントスから生還し、ラビュリントスの奥にいたとされる悪魔「ミノタウロス」の首まで持ってきてしまう。メンツを潰された王はカンカンに怒り、ダイダロスとその息子「イカロス」をラビュリントスに幽閉し、二度とラビュリントスの秘密が漏れないようにした。閉じ込められた親子は、鳥のように空を飛んで脱出する計画を練り、小石を拾っては鳥にぶつけて羽を集める作業をひたすら行った。とくに父ダイダロスは石を投げるのが上手く、一度の小石で二羽の鳥を捕えた。そうして出来上がった鳥の羽をしっかりと蝋で固め、二人はラビュリントスを脱出した。ところが、子供のイカロスは、父親の忠告を無視して太陽を目指して飛んでいき、太陽の灼熱に照らされた鳥の翼はみるみるうちに溶けてしまい、真っ逆さまに落ちて命を失ってしまった。(「イカロス」より。)
詳細
注釈、由来
【注釈】「イカロス」
【出典元】-
【語源・由来】「kill two birds with one stone」ギリシャ神話イカロスより。
「一石二鳥」の言い換え、反対、似た言葉
【同義語】
-
【類義語】
一挙両得/一箭双雕
【対義語】
虻蜂取らず/二兎を追う者は一兎をも得ず
「一石」を「いっこく」と読むのは誤り。
「一石二鳥」の例文
【日本語】「ダイエットのためにヨガを始めたら、肌もきれいになったし、体力もついて、一石二鳥だった」
【英語】
kill two birds with one stone.(一つの石で二羽の鳥を殺す) ”