ことわざ/泣く子と地頭には勝てぬ(なくことじとうにはかてぬ)とは?

「泣く子と地頭には勝てぬ」意味と読み方

【表記】泣く子と地頭には勝てぬ
【読み】なくことじとうにはかてぬ
【ローマ字】NAKUKOTOJITOUNIHAKATENU

【意味】
道理の通じない者や権力のある者と争っても、勝ち目がないという意味。

説明

道理の通じない赤ん坊(泣く子)や権力者(地頭)とは、いくら争っても無駄であるという意味。地頭とは、鎌倉時代に荘園を管理し、税金を取り立てていた役人のこと。荘園は、広大な農園のことで、農業の生産を上げるために奈良時代にあった法律、「墾田永年私財法(自分が耕した土地は一族のものになるという法律)」によって作られた農地がはじまりとされる。ところが、あまりにも広すぎる農地は個人では管理できず、荒れ放題になり、かえって大きな食料生産に至らなかった。そこで、そうした土地を管理する小屋を作り、都から役人を派遣したという。この小屋のことを「荘」とよんだ。鎌倉時代になると武士政権となり、荘園の管理も武家から選ばれた役人(御家人)が派遣されるようになる。この役人たちのことを「地頭」とよぶ。地頭には税の徴収だけでなく、警察権も与えられ、場合によっては軍隊すらも呼ぶことができる権利があった。そのため、荘園内では、かなり横暴で傲慢な振る舞いをしていたとも言われている。百姓にしてみれば、皇族の役人も、地頭も、どちらも頭が痛くなる存在だったようだが、江戸時代のころまで農地を管理する役職を「地頭」と呼んでいたため、長く当たり前のように「地頭=道理が通じない頭の固い人」というのが、百姓の頭に刷り込まれていたと思われる。

詳細

注釈、由来

【注釈】「地頭」とは、鎌倉時代以降に荘園(農地)を管理し、税金を取り立てていた役人のこと。

【出典元】-
【語源・由来】泣く赤子や地頭(権力者)には、どうしようとも勝てないことから転じてきている。地頭とは、奈良後期から鎌倉時代に荘園(農園)を管理し、税金を取り立てていた役人のことを指し、政府から与えられた権力を無駄に振りかざして横暴を働いていたと言われている。

「泣く子と地頭には勝てぬ」の言い換え、反対、似た言葉

【同義語】

【類義語】

強い者勝ち/勝てば官軍、負ければ賊軍/主人と病気には勝てぬ/長い物には巻かれろ/力は正義/地頭に法なし/力は正義なり/童と公方人には勝たれぬ

【対義語】

【注意】
「泣く子と地蔵には勝てぬ」は誤り。

「泣く子と地頭には勝てぬ」の例文

【日本語】「あんなに厳格で頑固な彼が、孫に甘えられるとどんな無理でもきいてしまうらしい。泣く子と地頭には勝てぬということだ」
【英語】
Kings have long arms./We must fall down before a fox in season./The crying child and my lord will have their own ways.

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