「能ある鷹は爪を隠す」意味と読み方
【表記】能ある鷹は爪を隠す
【読み】のうあるたかはつめをかくす
【ローマ字】NOUARUTAKAHATSUMEWOKAKUSU
実力のある者は、むやみにそれを誇示することはしないという意味。
説明
有能な鷹は獲物に知られないように、普段は鋭い爪を隠しておく意味。転じて、いざという時にだけその真価を発揮するということ。「北条氏直時分諺留」に由来するが、原本は焼失しているため、詳しいことは藤井乙男による『諺の研究』という書籍のみとなる。
詳細
注釈、由来
【注釈】「能」とは、有能である、もしくは、知能の高いことを意味する。
【出典元】「北条氏直時分諺留」
【語源・由来】「北条氏直時分諺留」に由来。北条氏直は、安土桃山時代の小田原城主として存在した武将。のちに秀吉によって滅ぼされる。「北条氏直時分諺留」の原本は焼失したため存在しないが、明治時代の初期に活躍した学者、藤井乙男の『諺の研究』よって、引用元である「北条氏直時分諺留」が記載されている。
「能ある鷹は爪を隠す」の言い換え、反対、似た言葉
【同義語】
能鷹(のうよう)
【類義語】
上手の鷹が爪隠す/鼠捕る猫は爪隠す/上手の鷹は爪隠す/大巧は巧術なし/能ある猫は爪隠す/大賢は愚に近し/深い川は静かに流れる/大巧は拙なるが若し/猟する鷹は爪隠す/鼠取る猫は爪隠す/大知は知ならず/大賢は愚なるが如し/鳴かない猫は鼠捕る/大智は愚の如し/知恵は小出しにせよ/大才は愚の如し/食い付く犬は吠え付かぬ
【対義語】
空き樽は音が高い/鳴く猫は鼠を捕らぬ/能無しの口叩き/能無し犬は昼吠える/浅瀬に仇波/光るほど鳴らぬ/痩せ犬は吠える/能無し犬の高吠え/吠える犬は噛みつかぬ
「能」を「脳」と書くのは誤り。
「能ある鷹は爪を隠す」の例文
【日本語】「あまり出しゃばらない彼が、いざとなったらあんなに頼れるなんて。能ある鷹は爪を隠すものね」
【英語】
Cats hide their claws./An excellent hunter hawk hides his claws./He who knows most,speaks least./Still waters run deep.
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