ことわざ/重き馬荷に上荷打つ(おもきうまににうわにうつ)とは?

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「重き馬荷に上荷打つ」意味と読み方

【表記】重き馬荷に上荷打つ
【読み】おもきうまににうわにうつ
【ローマ字】OMOKIUMANINIUWANIUTSU

【意味】
大きな負担に、さらに負担が重なるというたとえ。
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説明

馬を乗せた重い荷物の上に、さらに荷物を積み重ねるということから、負担から更に負担が重なる意味で使われる。万葉集5巻897番の「痛き瘡には 辛塩を 灌ぐちふ如く ますますも 重き馬荷に 表荷打つと いふことの如」という文節より。作者未詳だが、おそらくは山上憶良作の歌だろうと言われている。山上憶良は、万葉集を編纂した大伴家持に歌を教えたと言われ、家持の父親の部下(官吏)でもあった。年齢は家持の父親よりも少し上だったらしく、一般的に「面倒見が良い優しいお爺さん」のような存在だったと言われている。また、仏教や貧しい家族や子供たちに深く関心を持ち、日々の生活の辛さや家族愛の大切さを語るような歌を多く残している。当時としては珍しく、民主的で社会派のような思想家だったのだろう。

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詳細

注釈、由来

【注釈】「上荷打つ」とは、さらに上に荷物をのせるという意味。元は「表荷打等」と書く。

【出典元】「万葉集 5巻 897」
【語源・由来】「痛き瘡には 辛塩を 灌ぐちふ如く ますますも 重き馬荷に 表荷打つと いふことの如」(痛い傷に辛い塩を注ぐがごとく、ただでさえ重い馬の荷にさらに上荷を積むような行為。)万葉集5巻897番より。

「重き馬荷に上荷打つ」の言い換え、反対、似た言葉

【同義語】

【類義語】

弱り目に祟り目 /大荷に小付け/重荷に小付け

【対義語】

【注意】
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「重き馬荷に上荷打つ」の例文

【日本語】「ただでさえ生活が苦しいのに、重き馬荷に上荷打つことにならなければよいが」
【英語】
Misfortunes seldom come singly

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