「いざ鎌倉」意味と読み方
【表記】いざ鎌倉
【読み】いざかまくら
【ローマ字】IZAKAMAKURA
【意味】
一大事が起こった場合。行動を起こすべき時。
一大事が起こった場合。行動を起こすべき時。
説明
鎌倉時代、幕府に一大事が起きると、諸国の武士たちは鎌倉へ招集された。武士は「いざ鎌倉」と馳せ参じなくてはならなかった。重大事件が起こった場合をいう言葉。謡曲「鉢木」より。鎌倉幕府の執権職を辞した北条時頼が諸国を視察中、大雪の夜に佐野源左衛門尉常世の家に泊まり、梅・松・桜の鉢の木を焚いてもてなされる。その時に常世が語る「一族の者に所領を奪われてしまって、今は、こうして落ちぶれてしまいましたけど、これでも、甲冑や長刀(なぎなた)や馬なんかは、いつでも使えるように、常に備えています。いざ!という時は、いの一番に鎌倉に馳せ参じて、敵陣に突っ込む覚悟でおります」ということばによる。
詳細
注釈、由来
【注釈】「鎌倉」とは、鎌倉幕府のこと。天皇がいる関西方面とはべつに、朝廷公認で東国(関東方面)の支配を認めた武士政権のこと。創始者は源頼朝。
【出典元】謡曲『鉢木』
【語源・由来】謡曲「鉢木(はちのき)」にある言葉。鎌倉時代、大事件が起きると、諸国の武士が幕府のある鎌倉に駆けつけたことから。
「いざ鎌倉」の言い換え、反対、似た言葉
【同義語】
すわ鎌倉(すわかまくら)
【類義語】
すわ鎌倉
【対義語】
–
【注意】
ただ単に「鎌倉へ行く」という使い方は、用法としては誤り。誤用例 「いざ鎌倉だ、この連休を鎌倉旅行で満喫しよう」一大事が起こったときであっても、馳せ参じるという意味を込めず、逃げ出すときなどに使うのは誤り。誤用例 「快晴だった山の天気が大嵐に変わると知って、いざ鎌倉と一目散に逃げたよ」
ただ単に「鎌倉へ行く」という使い方は、用法としては誤り。誤用例 「いざ鎌倉だ、この連休を鎌倉旅行で満喫しよう」一大事が起こったときであっても、馳せ参じるという意味を込めず、逃げ出すときなどに使うのは誤り。誤用例 「快晴だった山の天気が大嵐に変わると知って、いざ鎌倉と一目散に逃げたよ」
「いざ鎌倉」の例文
【日本語】「いざ鎌倉、という場合に備えて、いつでも動ける準備をしておかねばならない」
【英語】
case that something major happens.
コメント