「目には目を歯には歯を」意味と読み方
【表記】目には目を歯には歯を
【読み】めにはめをはにははを
【ローマ字】MENIHAMEWOHANIHAHAWO
自分が受けた被害に対し、同じことをして報復すること。
説明
ハンムラビ法典の有名な言葉だが本当の意味は「やられたら、やり返せ!」ではなく、「やられても、同等までにとどめておけ!」が本当の意味である。「目には目を歯には歯を」は、「俺はアイツを許さない!」のような報復合戦の拡大を防ぐためだという。ハンムラビ法典には、当時としては珍しく、女性も対等(シュメール文化では女性の地位が高かった。)、奴隷にも一定の権利や解放、という内容もあった。もちろん現代社会に適用できないものも多々あるが、当時としては珍しく、平等や対等について法律をまとめたものである。おそらく、旧約聖書の同等報復(タリオ)の言葉が本当の語源とされる。新約聖書にある「左の頬を打たれたら、右の頬も差し出しなさい」というのは、キリストが復讐を戒める言葉を説いたことも知られている。
詳細
注釈、由来
【注釈】被害者が受けた害と同等の害を加害者にも与えるという同害報復(タリオ)の言葉。
【出典元】「ハムラビ法典」 「旧約聖書」
【語源・由来】古代バビロニアのハンムラビ王が残した、「ハンムラビ法典」にある言葉。被害者が受けた被害と同等の害を加害者にも与えるという、報復の意味で使われているが、本来の「目には目を歯には歯を」の意味は、「やられたら、やり返せ!」のような拡大する報復合戦を「同等でとどめておけ!」ということ。 「旧約聖書・エジプト記・21章」に「Eye for eye, tooth for tooth, hand for hand, foot for foot.」とあり、同等報復(タリオ)を意味する。おそらくは、これが本来の語源であると思われる。ハンムラビ法典の一文が語源になった理由は、それよりも古い言葉であり、どこかで語源としてすり替わったのだろう。
「目には目を歯には歯を」の言い換え、反対、似た言葉
【同義語】
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【類義語】
目には目歯には歯
【対義語】
怨みに報ゆるに徳を以てす/恩を以て怨みに報ず/仇を恩で報ずる
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「目には目を歯には歯を」の例文
【日本語】「目には目を歯には歯をというから、裏切り行為をしてきたあの社員には、会社としても同じだけの痛手を与えてやろう」
【英語】
An eye for an eye, and a tooth for a tooth./Eye for eye, tooth for tooth, hand for hand, foot for foot.