ことわざ/総領の甚六(そうりょうのじんろく)とは?

スポンサーリンク

「総領の甚六」意味と読み方

【表記】総領の甚六
【読み】そうりょうのじんろく
【ローマ字】SOURYOUNOJINNROKU

【意味】
長男・長女は大事に育てられるので、世間知らずであったりするという意味。
スポンサーリンク

説明

「総領」とは、最初に生まれた子。一般に長男をさす。「甚六」とは、お人よし、愚か者、ろくでなしの意。親にとって初めてできた子は特にかわいがり、甘やかすものだが、次子のときには育児にも慣れてそれほど手を掛けなくなる。そのため長男、長女はおっとりした性格になりがちであり、弟や妹たちはしっかりしていることが多いということ。

スポンサーリンク

詳細

注釈、由来

【注釈】「総領」とは、律令制よりはるか昔、日本の近隣の国を監督する長を指すことから、最初に生まれた子、つまり、長男をさす。 「甚六」とは、「順禄(じゅんろく:世襲制度により順を追って家禄を相続すること)」から変化した言葉で、「甚(はなはだしい:度を越えた)」という言葉をつけて、人をあざけって言ったという。

【出典元】『江戸いろはかるた』
【語源・由来】甚六は、「順禄」という順番に家禄を継ぐという言葉が変化したもので、「甚だしい(はなはだしい)」の漢字をあてて、頼りない長男をさす。「六」は、ろくでなしや、「碌」からであり、どちらにしても相手を揶揄する意味ではあるが、戦国時代のころには「甚六」という名前がよく使われている。それには「甚」が元々、中国では「たいへん」や「非常に」という意味がある。これに「禄」という漢字をあてることで、「たいへんな天からの賜り物」という意味になることから、親が子を溺愛することから使われた名だとわかる。この甚六さんが多ければ、当然、「大丈夫かな?この人。」という人も現れる。これが「総領の甚六」という言葉が生まれたというわけである。

「総領の甚六」の言い換え、反対、似た言葉

【同義語】

惣領の甚六(そうりょうのじんろく)

【類義語】

【対義語】

【注意】
スポンサーリンク

「総領の甚六」の例文

【日本語】「弟のほうはしっかり者だが、兄のほうは総領の甚六といった感じである」
【英語】
The younger brother hath the more wit./The younger brother has more wit.

タイトルとURLをコピーしました