「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」意味と読み方
【表記】天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず
【読み】てんはひとのうえにひとをつくらず、ひとのしたにひとをつくらず
【ローマ字】TENNHAHITONOUENIHITOWOTSUKURAZU,HITONOSHITANIHITOWOTSUKURAZU
人は本来平等であるので、身分、貴賤、家柄や職業による上下の差別はないという意味。
説明
福沢諭吉の『学問のすすめ』の冒頭にある言葉。人間は生まれながらに平等であり、身分の上下や貴賎などの差別はないということ。生来、人間はすべて平等であり、貧富・家柄・職業・社会的身分などによって差別するような偏見を、否定していう言葉。元はアメリカ独立宣言(著:トーマス・ジェファーソン)を福沢が訳した言葉から生まれたものと言われている。「We hold these truths to be self-evident, that on all men are created equal on, that they are endowed by Creator with certain unalienable Rights, that among these are Life, Liberty, and the pursuit of Happiness.(われわれは、自明の真理として、すべての人は平等に造られ、造物主によって、一定の奪いがたい天賦の権利を付与され、そのなかに生命・自由、および幸福の追求が含まれることを信ずる。)」アメリカ独立宣言より。これに対し慶應2年(1866年)に刊行された『西洋事情』巻之二の「亜米利加合衆国」の項にふれており、「天の人を生ずるは億兆皆同一轍にして、之に附与するに動かす可らざる通義を以てす。即ち共通義とは人の自から生命を保し自由を求め幸福を祈るの類にて、他より之を如何ともす可らざるものなり」と書いている。「学問のすすめ」は1872年に刊行されているため、それよりも前にはすでに欧米思想の考えをもっていたのだろう。
詳細
注釈、由来
【注釈】福沢諭吉の『学問のすすめ』の冒頭にある言葉。 生来、人間はすべて平等であり、貧富・家柄・職業・社会的身分などによって差別するような偏見を、否定していう言葉。
【出典元】福沢諭吉『学問ノススメ』
【語源・由来】福沢諭吉の「学問のすすめ」の冒頭より。アメリカの独立宣言を引用したといわれる。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の言い換え、反対、似た言葉
【同義語】
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【類義語】
彼も人なり予も人なり/彼も人なり、我も人なり
【対義語】
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「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の例文
【日本語】「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずだ。このような差別はあってはならない」
【英語】
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