「塗炭の苦しみ」意味と読み方
【表記】塗炭の苦しみ
【読み】とたんのくるしみ
【ローマ字】TOTANNNOKURUSHIMI
【意味】
泥や火の中にいるようなひどい苦しみをいう。
泥や火の中にいるようなひどい苦しみをいう。
説明
「塗炭」は、泥にまみれ火に焼かれること。酷く、耐え難い苦しみや苦痛を味わうことを意味する。「有夏 昏徳にして 民塗炭に墜つ(夏の傑王は 不徳の暴君であったため 人民は泥にまみれ火に焼かれるような苦しみをあじわった。)」中国最古の歴史書『書経』より。「夏(か)」は、中国最古の王朝で、秦王朝よりもっと古く、歴史的に本当に存在していたのかどうかもわからないぐらい古い古代王朝のこと。夏の祖王は、統治した記念に九鼎という中国の秘宝を作った。その九鼎を巡って、中国の覇者たちが「我が物」として取り合うことになる。「傑王」は、夏王朝の最後の皇帝で、身勝手な暴君君子として有名である。ところが、家臣の天乙(後の湯王)によって追放され、「夏」は滅ぼされた。天乙は「殷」を建国し、九鼎も引き継ぐこととなる。
詳細
注釈、由来
【注釈】「塗」は泥、「炭」は火のこと。「苦しみ」とは、その泥や火に塗れるような様子のこと。
【出典元】「書経」
【語源・由来】『書経』に「有夏昏徳にして民塗炭に墜つ(夏の傑王は、不徳の暴君だったので、人民は泥にまみれ」火に焼かれるような苦しみに陥った)」とある。
「塗炭の苦しみ」の言い換え、反対、似た言葉
【同義語】
-
【類義語】
水火の苦しみ/塗炭に墜つ
【対義語】
ー
【注意】
「途端の苦しみ」と書くのは誤り。
「途端の苦しみ」と書くのは誤り。
「塗炭の苦しみ」の例文
【日本語】「国が膨大な借金を背負ったおかげで、人々は塗炭の苦しみを味わうこととなった」
【英語】
Fret like a frog under a harrow./Taste the bitters of life..